"政治"の領域とは 3
地方自治体に関して言えば、任命される行政官よりも選出される市会議員を優位に置くべきだとあえて主張する者は、いかにも軽率でしょう。
ケインズのつぎのような有名な判断を政治的職務の執行にまで拡大する者は、純然たる傍観者にすぎないでしょう。
「より少ない費用で議員の任務を遂行することに同意する人びとを見つけだすことができなければなるまい」、という判断がそれです。
政治的機能の今日におけるような組織を保持することがはたして妥当か否かという問いは、この組織の費用の程度を明らかにして初めて意味をもつのです。
今日この費用は高くなっていますが、それはこの費用が発展の水準とともにたえず規則的に増加するからです。
いたるところでこの組織要員の数が増大し、それに加えてこの要員の報酬も同じ傾向をたどりました。
かれらの報酬は、それを隠す必要のないときに自尊心を満足させるようにして差し出される俸給とはもはや同一視されません。
この報酬に加えて、神格化された君主のようにお金なしで暮らすことのできる現物の特典、まぎれもない専有物、政治の特権があたえられるのです。