北関東随一の足利駅~JR東日本 両毛線
両毛線の駅舎のなかでもどっしりとした栃木駅にくらべて、軽快でエレガントな雰囲気の好ましい建築である。
造形的な横長のファサードにはさりげなく彫刻が施され、小さく開いた窓が二つアクセントになっている。
面白いのは左側に取ってつけたようにある四角い事務所棟で、このレイアウトは伊勢崎駅とほぼ同一になっている。
足利・栃木両駅ともフランク・ロイド・ライトの影響を受けたようなモダンな造形がみられ、同じ設計者であることをうかがわせる。
建築上の姉妹駅が多いのも両毛線の特徴だ。
駅舎は昭和八年(一九三三)一月に二代目として建てられたもので、正面に長い間痕跡だけ残っていた時計が補修にともない新調され、全体に色も塗り替えられた。
足利市は渡良瀬川に面した人口十六万の中堅都市で、通勤・通学生も多くそれだけに駅も手狭なところがあるが、安易に立て替えてほしくない駅舎である。